バレンタインは要注意(チョコレート中毒について)
2020年01月28日
院長の水越です。
病気や体調不良には季節性があります。
人間の場合、冬にインフルエンザが流行ったり、正月にお餅を喉に詰める事故が起こったりしますよね。
わんちゃん、ねこちゃんも同様であり、バレンタインデーは要注意です。
ワンちゃん、猫ちゃんにチョコレートを与えてはいけないということはご存知でしょう。
チョコレートにはテオブロミンという有毒成分が含まれているからです。
人間はテオブロミンを簡単に代謝できますが、わんちゃん、ねこちゃんの代謝速度ははるかに遅く、その結果、蓄積して体内の毒性量が上がります。
テオブロミンを一定の量以上摂取すると、筋肉の震え、けいれん発作、不整脈、内臓出血、心臓発作を引き起こす場合があります。
テオブロミン中毒(チョコレート中毒)を起こし始めた時に見られる症状として、激しく落ち着きがなくなります。
小型犬の場合、板チョコ1枚分で致死量になる可能性もあり危険です。
下の表は、どのくらいの量が危険であるかを示しています。
参考にしてください。
テオブロミン中毒の一般的な治療法は、摂取してしまったらなるべく早くに嘔吐させることです。
誤飲が疑われる時はすぐにお電話ください。
そして、何を、いつ、どのくらい食べたかを伝えてください。
場合によっては、無治療で経過を見てもいい場合があります。
一番の予防は、ワンちゃん・猫ちゃんが自由に口に出来るような場所には、人の食べ物を置かない事です。
院長
水越健之