犬の胃拡張胃捻転症候群(イカクチョウイネンテンショウコウグン) 急にお腹ぎ膨れてきた、吐こうとしても吐けない
2015年12月23日
こんにちは!
獣医師の因野です。
胃拡張胃捻転症候群の症例を紹介します。
このような症状がみられれば、すぐにご相談下さい。
ドーベルマン 7歳の女の子が、食事の後急にお腹が膨らんできて、吐こうとするが吐物は出ないということで来院されました。
レントゲンを撮ると、胃にガスがたまって膨れ上がり、さらに胃が分割されているようにみえることから捻れていることが分かりました。
すぐに開腹し、胃を正常な位置に戻して再発防止のために胃と腹壁を固定しました。
現在は元気に生活しています。
胃拡張胃捻転症候群とは、
胃がガスや食べ物で膨れ上がったところに(胃拡張)、捻れ(捻転)を生じることで、さらに胃が拡張し全身に悪影響が起こる病気です。
お腹が膨らむ、吐こうとしても吐けない、よだれがでる、呼吸が苦しそうといった症状がみられます。
胃の捻転が重度になると胃に栄養を送る血管の流れが悪くなり、場合によっては壊死してしまいます。
早急な手術が必要なとなります。
当院ではこのような緊急性の高い病気に対しても緊急手術ができる体制を整えておりますので、急にお腹が膨れてきた、吐こうとしても吐けないといった症状が見られる場合はすぐにご連絡下さい。