適したご飯与えていますか?
2021年07月31日
お久しぶりです、獣医師の勝呂です。
今回は犬猫のフードに関して、少しお話したいと思います。
過去にブログで温泉と岩盤浴が趣味とお話したと思いますが、実は僕には他にもいくつかの趣味があります。
そのひとつが「料理する」ことと「食べる」ことです。
特に休みの日に自分が食べたい物を作って、美味しいお酒を飲む、、、
これに勝る幸せはありません。
大学生の時に居酒屋のキッチンでバイトをしていたこともあり、学生時代の時からよく自炊をしていました。
調味料や調理器具などにも興味があるので、アウトレットなどに行った際は、まず雑貨屋か食器屋に向かうことが多いです(笑)
国家試験に合格した時は、自分へのご褒美として圧力鍋を買いましたし、今年の誕生日に友人から低温調理器を頂いた時は、本当に嬉しかったです。
動物たちにとっても食事はとても大切な事です。
ご褒美としてのおやつだけでなく、普段のフードの種類や栄養管理は非常に重要です。
動物の場合は、基本的に色々なフードを与える必要性はあまりなく、フードのプロが試行錯誤しながら考え、作製しているドライフードのみで必要な栄養素を補えるようになっています。
若齢の犬猫と高齢の犬猫では、もちろん推奨されるフードは違いますし、病気の種類によっては、療法食に変更することが治療の一貫になることも少なくありません。
しかし、犬猫にも身体に合っているご飯と合っていないご飯があります。
例えば、以下に当てはまる項目はありませんか?
① 元気はあるが、昔から吐く頻度が多い
② 便の臭いが気になる
③ 便の量が多い(高線維フードなどを除く)
④ 季節関係なく、1年を通して顔や身体を痒がっている
これらの項目に該当する場合、フードが身体に合っていない可能性があります。
実際、僕も自分の猫に貰い物のフードを与えた時期があったのですが、便の臭いが非常に臭く、そんなに出る!?というくらい糞の量が多かったです、、。
もちろん何らかの疾患により、これらの症状を示す場合もありますので、一概にフードが原因であるとは限りません。
嘔吐や下痢、便秘などを主訴に来院されることが多いですが、問診していると、数日前にご飯を変更した、新しいおやつを与えたということが多々あります。
新しいフードを与えること自体は全く問題ありませんが、翌日以降に、消化器症状が出ていないか、身体を痒がっていないかなどを確認するようにしてあげて下さい。
上記の例に当てはまる場合は、一度診察にて直接ご相談下さい。
獣医師
勝呂