ペットが事故に合った時のチェックポイント
2018年01月26日
院長の水越です。ペットが事故に遭遇すると、パニックになります。
事故は急にやってきます。
交通事故、落下事故など、ペットにも様々な事故が起こり得ます。
飼い主さんがパニック状態でも、「重症かどうか?」判断できるように、チェックポイントをお伝えします。
①元気に歩けるかどうか?
まず、これをチェックしてください
元気に歩ければ、
②目立った外傷がないか?
体をよく見て、触って、確認してください
①と②が大丈夫なら、おそらく大丈夫です。
少しの間、自宅で様子を見ても良いと思います。
1時間くらい様子を見て、気になることがあれば、電話で相談するということでいいと思います。
100%正確とは言えませんが、多くの場合、この基準で判断していいと思います。
・3階から落下した
・車にはねられた
など、明らかに大きな衝撃を受けている場合は、すぐに電話をして受診するようにお願いします。
このチェックポイントは「衝撃がそこまで大きくはなさそうな事故の場合」に使ってください。
①が大丈夫ではない場合
電話をください。
そこまで重症に見えなくても、お腹の中で出血していたり、膀胱や肺を損傷していたり・・・、というケースは時々あります。
①が大丈夫で、②が大丈夫ではない場合
かすり傷程度であれば、夜間救急受診は必要ないと思います。
傷が軽いか?重いか?判断に困る場合は電話で相談してください。
傷が明らかに重い場合は受診が必要です、
出血が続いている場合は、タオルなどで圧迫止血をしながら病院に向かってください。
とても簡単なチェックポイントです。
これは、人間の救急医療の「トリアージ」を元にしています。
「体の中で何か問題が起こっていれば、元気に歩くことはできない場合が多い」ということです。
頭に強い衝撃があり、脳にダメージを受けた場合、症状が現れるのに時間がかかる場合があります。
72時間は安静にして経過を慎重に観察する必要があります。
これも覚えておいてください。
頭に衝撃を受けて、時間が経ってから症状が出る場合は確かにありますが、多くはありません。
後に症状が出るケースでは、受傷直後に元気に歩けることは極めて稀だと思います。
なので、上のチェックポイントはこういうケースでも有効です。
以上です。
院長 水越健之
ガーデン動物病院
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