健康診断を受けてほしい理由
2020年03月10日
院長の水越です。
毎春、わんちゃんにはフィラリア検査と一緒に健康診断のための血液検査をお勧めしています。
ねこちゃんにも、毎年の健康診断をお勧めしています。
今日はその理由について、書きたいと思います。
理由① わんちゃん、ねこちゃんは喋れないから
喋れないので、体調不良を言葉で訴えることが出来ません。
元気や食欲が無くなる、嘔吐や下痢などの目に見えた症状がある、などによって、飼い主は体調不良に気付くことが出来ます。
でも、そのような状態は、ある程度病状が進んでからということも少なくありません。
病気の早期発見には、健康診断によって、異常を見つけてあげる必要があります。
理由② わんちゃん、ねこちゃんは歳をとるのが早いから
人間と比べると4~5倍のスピードで歳をとります。
人間も毎年、または2年に1回くらいの頻度で健康診断を受ける方は多いと思います。
その頻度と比べると、わんちゃんやねこちゃんは毎年2回の健康診断が必要だと僕は思っています。
理由③ 異常が無くても、健康な状態の基準値を知っておくことができるから
血液検査の結果には、それぞれの項目に正常値があります。
でも、健康な状態の動物の検査結果が、必ず正常値の範囲内にあるとは限りません。
健康体であっても、少し数値が高めの動物、低めの動物がいます。
本当に体調が悪い時に検査を受けて、一般的な正常値と比較するよりも、その動物が健康な状態の時に受けた結果と比較する方が、正しい病状の把握が出来ます。
理由④ 安くて便利だから
春の健康診断は、外部の検査センターに測定を依頼しています。
そのセンターの協力によって、安価で健康診断を受けていただけます。
また、検査結果は後日郵送させていただきますので、結果を院内で待つ必要がありません。
わんちゃんの場合、毎春、必ずフィラリア検査を受けていただく必要があるので、1回の採血でフィラリア検査と健康診断を受けられるので、わんちゃんの負担も減ります。
毎年、健康診断をお勧めする主な理由は以上の通りです。
うちの4頭のわんこ達も、すでに春の健康診断を受けました。
2頭は腸の病気で、栄養の吸収が悪く、タンパク質の一種であるアルブミンの値が、病状の判断に欠かせません。
今回の検査では、2頭とも数値に問題はなく、安心出来ました。
良い結果だと安心できます。
何か異常が見つかっても、早期に発見出来た方が、良い対応が可能です。
3月末までは、予防薬の早割もあるので、さらにお得です。
お気軽にご来院ください。