ノミアレルギー
2018年08月09日
院長の水越です。ノミに刺されると、刺された場所に赤い湿疹ができて、とても痒いです。
でも、それだけでは済まないことがあります。
「瓜実条虫」と言う寄生虫をノミが運んで来て、寄生してしまうことがあります。
もう一つ、重大な問題があります。
それが「ノミアレルギー」です。
詳しくは続きをお読みください。
ノミアレルギー、正確には「ノミアレルギー性皮膚炎」
それは、ノミに刺されたことで全身が痒くなる皮膚病です。
お盆ごろ〜10月ごろに最も発症しやすいです。
中年〜高齢の犬猫に起こりやすいです。
ノミアレルギーというアレルギーは、ほかのアレルギーと発症メカニズムが異なります。
ポイントは「ノミに刺される」という刺激の蓄積です。
何匹ものノミに刺され、その刺激がじわじわと蓄積して、一定のレベルを超えたところで発症します。
数回刺された程度では発症しません。
なので、中年以上の犬猫に多く、季節は真夏よりもそれ以降に起こりやすくなります。
今が要注意なのです。
皮膚病の見た目の特徴も覚えておいてください。
ポイントは場所です。
背中から腰に湿疹ができます。
湿疹は小さいカサブタのような湿疹です。
当たり前ですが、体にはノミがいるか、またはノミの糞があります。
ノミの糞は濡れたティッシュペーパーで軽く揉むと、赤くにじみます。
治療は以下の通り
・ノミの駆除
・短期間内服薬(主にステロイド)によるアレルギーの治療
1週間〜2週間で完治します。
「皮膚のかゆみ」という症状が見られたら、受診をお願いします。
長引く皮膚病ではありませんが、非常に痒いので、できれば予防しておきたいです。
8月〜10月のノミ予防は、ノミアレルギーを防ぐためには特に重要と言えます。
忘れないように、予防をしてあげてください。
院長
水越健之
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