おしっこ
2018年08月14日
獣医師の西です。今回は数ある検査の中でも、とても大切な尿検査についてお話しします。
血尿が出たということで尿検査をしたところ、膀胱炎だけでなく糖尿病がわかった子がいます。
このように、おしっこは他の検査と合わせて、全身の健康状態をみるための重要な指標の一つとなることがあります。
そうは言っても、尿検査は尿路系の病気で必須の検査です。
なかでも、腎障害の早期発見には欠かせないものです。
腎臓は一度壊れると元には戻りません。
機能が半分以下になっても症状が出ないという、肝臓と同じく沈黙の臓器です。
なので、少しでも早く異常を見つけてあげることが大切になってきます。
血液検査で数値に異常がみられるときは、腎臓の機能が1/4になってからと言われています。
それに対し、尿検査では、腎機能が1/2になった時点から異常な値が出てきます。
より早くに発見でき、治療につなげることが可能となるわけです。
おしっこの量、回数、色、匂い、出方なども診察の重要な手がかりになります。
日頃から、わんちゃん、ねこちゃんのおしっこを観察し、いつもと少しでも違ったり、気になる様子があるようでしたら一度検査をお勧めします。
獣医師
西
ガーデン動物病院
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