積極的に水を飲みましょう!
2020年09月05日
お久しぶりです、獣医師の勝呂です。
今回は僕の経験とともに、飲水の大切さについて少しお話したいと思います。
最近、僕は健康を意識して水をよく飲むようにしています。
喉が渇いた際の炭酸飲料は格別に美味しいですが、意識的にあえて水を飲むようにしています。
もともと僕の実家は昔からお茶を飲む習慣がなく、いつも浄水器の水を飲んでいました。
ただ大学生になり一人暮らしするようになってからは、清涼飲料水やスポーツドリンクなどをよく飲むようになりました。
年齢を重ねるごとに代謝の低下を実感してきたので、ダイエット効果も期待しつつ、健康を意識して積極的に水を飲み始めるようになりました(笑)
水を飲むことは生命維持には必要不可欠ですが、それ以外にも様々な効果が期待できるようです。
①代謝を向上させ、老廃物を排出しやすくなる(デトックス効果)
②体温上昇に関与し、免疫力を向上させる
③酸素や栄養分を運ぶ血液の材料となる
④肌の保湿やツヤの維持に有効である
そもそも、人間や動物の身体は大部分が水で構成されています。
人間の身体は約60%が水で作られており、子供の場合はさらに割合が高く、約70-80%を水が占めています。
赤ちゃんの肌がモチモチなのも、水の割合が多いからだそうです。
犬猫の場合も同様で、犬は約60%、猫は約70%が水で構成されています。
小動物臨床においても水を飲むことは非常に重要です。
実際、水をよく飲ませることによって、脱水や膀胱炎を予防したり、慢性腎臓病の進行を遅らせることができます。
また飲水量を定期的にチェックすることも非常に大切です。
特に飲水量や尿量が明らかに増えている場合は、動物病院の受診を検討して下さい。
多飲多尿は、ホルモン疾患や糖尿病、慢性腎臓病、子宮蓄膿症といった様々な病気で認められる症状です。
いずれの疾患も早期発見が重要であり、重症化する前に治療を開始すべきです。
ただ、ワンちゃんネコちゃんの場合は、もともとあまり水を飲まない子もたくさんいます。
その場合は、水飲み場の数を増やしたり、ウェットフードを混ぜてみたりなど少し工夫してあげることが大切です。
みなさんも意識的に水を多く飲んでみてはいかがでしょうか?
また、病気の早期発見にもつながるので、飲水量や尿量はぜひチェックしてあげて下さい!
獣医師
勝呂