犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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犬と猫の肥満について

2018年06月03日

院長の水越です。
今日は肥満についての記事をみつけましたので紹介します。
内容はこちら。


・犬と猫の肥満とは!?
一般的にワンちゃんでは理想体重(※)の15%以上、ネコちゃんでは理想体重の20%以上重い状態が肥満といわれています。
肥満になると、糖尿病、心臓病、皮膚病、がんといったさまざまな病気のリスクが高まります。
また、体重が増えても、体を支える骨は太くはなりません。
そのため骨や関節を痛め、脚や指の変形の原因にもなります。
体の痛みや脂肪の妨げにより呼吸が苦しくなると、大好きなお散歩も嫌になり、あまり動かなくなってしまいます。
そして、運動不足になり、また体重が増えてしまうという悪循環になってしまいます。
(※)理想体重・・・1歳の頃の体重が理想体重といわれています。
大型種など種類によって異なる場合がありますので、わからないときは獣医師さんに相談してください。


・肥満の原因
動物病院に来るワンちゃんの約50%以上、ネコちゃんの約40%以上が、肥満または太り過ぎといわれています。
その原因は運動量不足、避妊・去勢、高齢化などがありますが、1番は食べ物の与え過ぎです。
喜ぶからといって、ついつい与えてしまう気持ちもわかりますが、永く健康で一緒に過ごすためにも飼主さんがしっかり管理してあげましょう。


ワンちゃんは食いしん坊!!
犬の祖先であるオオカミは群れで行動し、リーダーがまず食事をし、それ以外は残ったものを競争で食べていました。
その名残で、食べられるときに食べられるだけ食べてしまうのです。
太りやすいワンちゃんは特に飼主さんの管理が必要になります。


・BCS測定
BCS(ボディコンディションスコア)とは、やせすぎ、肥満の判定に使う指標のひとつです。
一度チェックしてみてください。


<BCSのチェック手順>
1.ワンちゃん、ネコちゃんの体を横から見て、腹部のくびれ具合をチェックします。
2.ワンちゃん、ネコちゃんの体を上から見て、腰部のくびれ具合をチェックします。
3.肋骨部を両手でなでるように触り、骨の突起の触れ具合をチェックします。
4.3と同じように腹部を触り、くびれ具合をチェックします。
5.3と同じように腰の上部を触り、腰の骨がどれくらい浮き出ているかをチェックします。


BCS1
体重 85%以下
体脂肪率 5%以下
特徴 やせすぎ
皮下脂肪がなく、肋骨、腰椎、骨盤が容易に見える。
横から見ると腹部ひだは深く、上から見ると極端な砂時計型をしている。


BCS2
体重 86~94%
体脂肪率 6~14%
特徴 体重不足
薄い脂肪に覆われ骨の突起に容易に触れることができ上から見ると腰のくびれがはっきりわかる。


BCS3
体重 95~106%
体脂肪率 15~24%
特徴 理想体重
肋骨は外見でわからないが、触れるとわずかな脂肪の下に骨格構造がわかる。
脇腹にひだがあり上から見ると適度なくびれがある。


BCS4
体重 107~122%
体脂肪率 25~34%
特徴 体重過剰
脂肪に覆われ肋骨になかなか触れることができない。
腹部のひだもほとんどなく、上から見るとくびれがないかほとんどない。


BCS5
体重 123%以上
体脂肪率 35%以上
特徴 肥満
厚い脂肪に覆われ肋骨に触れることが困難。
横から見ると腹部は垂れ下がっている。腰のくびれがない。


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・食事管理
ワンちゃん、ネコちゃんのダイエットは食事療法がメインになりますが、ただ量を減らすことは栄養不足になる危険もあります。
そのためバランスよく栄養を摂取した上で量を調整していく必要があります。
また、急な絶食などは病気の原因ともなりますので、ダイエットは計画的に進めましょう。


★ ポイント ★
◆決められた食事量を3~4回にわけてあげましょう。
◆おやつのあげ過ぎには気をつけましょう。
◆体重を定期的に測り、しっかり経過をみましょう。
◆獣医さんと相談して無理のないダイエットをしましょう。
ダイエットに成功後もリバウンドしないよう、食事管理と適度な運動は続けましょう!!


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院長
水越健之




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