犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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スタッフブログ

若い子の腫瘍

2024年12月28日

こんにちは、獣医師の秦です。

前回のブログの予告通り、今回は若い子の腫瘍についてお話ししたいと思います!



さて、前提として腫瘍は基本的に中〜高年齢に発症しやすいです。

理由は年齢とともに免疫力が低下していくため、がん細胞を駆除できなくなるからです。

僕達も含め、だれしも体には常にがん細胞が生まれていて免疫機能によって腫瘍にならないで生活できています。

ただ、例外もあって若い子にできる腫瘍もあります。

良性も悪性もいろいろありますが、今回紹介するのは良性の皮膚腫瘍です。





こちら、「皮膚組織球腫」という腫瘍です。

若い子に発生しやすく、このように頭部や耳にドーム状の結節をつくることが多いです。

針でこの腫瘍を刺して採れてきた細胞を顕微鏡で見てある程度診断できます。





が…

たまにその他悪性腫瘍と区別が難しかったりするので追加で検査をしないといけなくなることもあります。


 
治療ですが、基本的にはほっておいてもだんだん小さくなることが多いので無処置のことが多いです。

ただし、もしだんだん大きくなってくるようならもう1回検査してみてもいいかもしれません…



ということで、今回は「皮膚組織球腫」という若い子でも発生する腫瘍を紹介しました!



その他にも

・猫ちゃんの「縦隔型リンパ腫」

・ワンちゃんの「骨肉腫」

・ミニチュアダックスの「消化器型リンパ腫」

なども若い子に多く、そして悪性なので注意です。

気になる方は今回はちょっと書ききれないのでいつでも聞いてください!



次回は「確定診断までがちょーむずかしい腫瘍」で書こうかと思います。

変更の可能性多いにあり。

ですので違ってても御容赦ください(笑)



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