熱中症
2024年08月17日
こんにちは、獣医師の田中です。
暑い日々が続いており、ニュースでも熱中症の注意喚起が増えてきていますね。
人間だけでなく、わんちゃん、ねこちゃんも熱中症になってしまうことがあります。
「暑くてしんどい」だけの病気ではなく、亡くなってしまう可能性もあり、重症度の高い疾患と考えられています。
熱中症は高体温になってしまうことで蛋白の変性が起こり、全身的な臓器障害が発生する危険な疾患です。
初期対応が重要であるため、熱中症が疑われればすぐに冷却処置を実施して、動物病院を受診してください。
冷却処置の例としては以下の方法があります。
・水をかけ扇風機などで送風し気加熱で体温を下げる
・太い血管(内股、首、脇など)の近くにタオルで巻いた保冷剤をあてる
熱中症は高温多湿の環境で起こりやすいとされ、時期としてはやはり夏の発生が多いです。
また、短頭種、大型犬、肥満な動物は体の熱が逃げにくく、熱中症のリスクが上がってしまうので、特に注意してあげてください。
冷房が効いてない部屋で過ごした後や運動後に体が熱く、しんどそうな様子があれば、熱中症の可能性もありますので、すぐにご相談いただければと思います。
まだまだ暑い日々が続きますので、わんちゃん、ねこちゃん、飼い主様も熱中症に気をつけてお過ごしください。
獣医師
田中