お世話になった方々へ
2022年10月01日
お久しぶりです、獣医師の勝呂です。
ご存知の方も多いとは思いますが、今年の11月をもちましてガーデン動物病院を退職させて頂くこととなりました。
退職後は、地域に根差した動物病院を築きたいとの想いを胸に、2023年の初頭より、同僚の髙田先生と共に動物病院を開業することになりました。
ガーデン動物病院では約5年間お世話になり、本当に多くの貴重な経験をさせて頂きました。
本当は患者ご家族様お一人おひとりに、直接感謝の気持ちをお伝えしたいのですが、今回、病院のブログという場をお借りして、お世話になった方々に改めて今の気持ちをお伝えしたいと思います。
大学5年生の春、僕は卒業後の進路について、公務員獣医師として働くのか、動物病院で働く臨床獣医師を目指すのか悩んでいました。
当時学生だった僕は、リクルート活動中の水越健之先生(前院長)と出会い、「救急医療を学びたい」「夜間救急の現場で働きたい」という思いが募り、ガーデン動物病院に就職させて頂くこととなりました。
就職後は、大いにやりがいを感じて仕事に従事しておりましたが、獣医師という仕事の大変さや厳しさも味わい、逃げたくなるような場面も多々ありました。
もちろん多くの生死にも関わってきました。
目の前で亡くなってしまうことも、自分の力だけではどうしようもないこともたくさんありました。
しかし、先輩獣医師やスタッフの仲間からの援助や励ましをもらい、また何よりも病気と闘う動物たちとそのご家族様との関係性などを通して、医療技術のみならず、多くの事を学ばせて頂き、自分自身大きく成長することが出来たのではないかと思っております。
僕が動物たちから学ばせてもらったことは、決して医療面だけではありません。
日々の診療において、家族として支えておられる飼い主様と動物たちとの固い絆を何度も目の当たりにしてきました。
一言では言い表すことができない「家族を想う強い気持ち」です。
入社当時の僕は専門分野を極め、将来は専門医として働きたいと思っていましたが、こうした経験を通じて、地域の皆様の支えになれるような動物病院を自らが築いてみたいという目標を持つようになった次第です。
さて、僕自身は大学に進学するまでは大阪市内で生まれ育った人間であり、ガーデン動物病院に就職するまで、岸和田が位置する泉南地域には来たことすらありませんでした。
正直「岸和田」と聞くと、「だんじり祭り」の印象が強く、「怖い人」や「厳つい人」が多い土地柄なんだろうなという先入観を持っていました(笑)
しかしながら、地元の人達との触れ合いや交流を重ねることにより、実際は心優しい人達が多く、自分にとっては第二の故郷とも思える大切な場所となりました。
仕事面だけでなくプライベートにおいても、地域の方々には大変お世話になりました。
頻繁に通った居酒屋さんや、岡山町の人達と参加したBBQや音楽活動など、正直、ここまで地元の方々と仲良くして頂けるとは思ってもいませんでした。
多くの方々の支えのおかげで、今の僕があるのだと心から思っております。
本当に感謝しても感謝しきれません。
退職を機に、慣れ親しんだ岸和田を離れることは寂しいですが、治療を必要とする動物たちとそのご家族様の為にも、ガーデン動物病院で学んだことや今の自分自身の目標を忘れることなく、新しい場所でも精一杯頑張っていきたいと思います。
これからも自分らしく、少しでも皆様の力になれるよう日々精進していきたいと思っております。
11月中旬までは、ガーデン動物病院で勤務させて頂きますので、残り約1ヶ月間ですが、どうぞ宜しくお願い致します。
本当にありがとうございました!
獣医師
勝呂