猫のおしっこトラブルについて
2022年01月15日
こんにちは。
ガーデン動物病院 獣医師 尾関康江です。
寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はイルミネーションを見に行きたいなと思うこの頃です。
これからの時期、猫ちゃんにとってはおしっこトラブルが増えてきますので注意してみてあげてくださいね。
① どんな病気があるの?
・膀胱炎
・尿路結石(膀胱、尿管、膀胱、尿道に結石ができる)
・腎不全
・腫瘍
② 症状は
・トイレに行く回数が増える
・トイレに行くけれどおしっこ少ししか出ていない
・陰部を気にする
・お水を飲む量がいつもより多い/少ない
・吐く頻度が増える
その中でもより多くなる尿道閉塞について少しお話します。
何かしらの原因で尿道が詰まってしまい、おっしこ出にくい/出なくなる状態を指します。
原因としては、結石、炎症、腫瘍、発育不全があげられます。
特に男の子はおしっこの通り道(尿道)が狭く、カーブしている為、女の子よりも詰まりやすいです。
おしっこが全くでなくなってしまいますと、腎臓にダメージが起こり、毒素が溜まって命の危険を伴うこともありますので、半日以上おしっこの跡を見ていない時は、病院までご連絡下さい。
治療としては、おしっこの通り道にカテーテルを入れ、詰まりを解除したり、食事管理を行います。また、詰まりがひどい場合は、尿道を外科処置する場合もあります。
特に、秋冬の時期はお水を飲む量も減りますので、ウェットやパウチなど水分を含むご飯をあげたり、お水を真水からぬるま湯にしてあげたりと工夫してあげてください。
最後になりましたが、皆様もどうぞご自愛くださり、良い一年になさってください。
獣医師
尾関康江