犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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スタッフブログ

前十字靭帯損傷の治療

2021年09月11日

お久しぶりです。

獣医師の髙田です。

コロナ拡大、緊急事態宣言で新婚旅行にも行けず、モヤモヤとした日々を過ごしております笑

さて、今回は以前にもちらっとお話しをさせてもらった、わんちゃん、ねこちゃんの『前十字靭帯損傷』について追記しようかなと思います。



僕はバスケットボールが好きなので、NBAやBリーグの試合、ニュースをよく見ます。

ニュースには選手のケガの情報などもよく出て来るのですが、本当に多いなと感じるのが膝の中の靭帯である前十字靭帯の断裂です。

あんなに鍛えている、ムキムキのアスリートでも簡単に切れてしまう靭帯です。

そりゃあ、わんちゃん、ねこちゃんでも切れるかと再度実感しました。



ですが、わんちゃんたちは運動だけでなく、

・加齢による劣化

・肥満や骨格異常による慢性的な負担

などでも靭帯断裂が生じることが少なくないため、極力避けたいケガではありますが、運動以外の思わぬタイミングで生じてしまうことが多いです。



そんな前十字靭帯の治療には手術が必要なケースがほとんどであることを以前のブログでも紹介しました。

また当院では現状、手術が必要なわんちゃん、ねこちゃんたちには他院への紹介をさせてもらっている旨もお伝えしました。

当院を信頼して治療に来てくださる飼い主様には大変心苦しい選択ではありました…。

ですが、少しずつ設備が整い、ついに当院でも対応可能なケースが増えてきました!



前十字靭帯の手術には、『関節内・外での固定方法』や『骨の形の矯正の為に骨を切る方法』などが存在します。

当院ではこの中でも関節外法に分類される方法で、人工靭帯を使い前十字靭帯の機能を代用する『ラテラルスーチャー法』を用いています。







小型のわんちゃんたち、ねこちゃんたちはほとんどこの方法で対応が可能です。

手術後は包帯を巻き、運動制限を実施します。

定期的に状態を確認させてもらい、問題ないことが確認できた時点で治療終了です。







8〜9割はこれで膝の安定は得られるのですが、中には手術直後に激しく運動をしてしまい人工靭帯が切れ再発がみられるケースもあったり、中型〜大型犬や重症なわんちゃんたちなど人工靭帯での手術が適応にならない場合もあります。

そのような当院での手術が困難な患者様たちには、2次診療施設にて別の方法で手術を受けていただいています。

多くは脛骨高平部水平骨切り術(TPLO)と言った、人工靭帯は用いず脛骨(スネの骨)の頭の方の角度を矯正し、運動時の膝のグラつきを制限する方法を選択することがほとんどです。



どうやって骨の角度を矯正するかと言うと…

脛骨の頭の方を一度切り、

正しい角度に戻して、

プレートで固定し直します。









「骨、切るの!?」

と、一見怖そうに見える手術ですが、信頼して任せられる施設を紹介させていただきますし、安定した治療成績を得られる事がデータ上証明もされています。

当院の供血犬をしてくれていたゴールデンレトリバーのなのちゃんも前十字靭帯を損傷しこの術式を選択しましたが、1年前に手術をして以降大きな合併症もなく元気に過ごしてくれています(^^)







長くなりましたが、今回は治療について少し書かせていただきました。



実際、家族の一員であるわんちゃん、ねこちゃんが急に足を痛がっていると不安になると思います。

そんな時は気軽に病院に連れてきてあげてください。

その時の状態にあった治療プランを一緒に考えていきましょう(^^)





獣医師
髙田