シニア犬ぜっと
2021年07月03日
こんにちは、動物看護師の高田です。
前回の投稿で、シニア犬のぜっとは、今のところ元気だよ、と言うお話をしましたが、4月始め頃から体調を崩し始めました。
最初に出た症状は”顔の腫れ”でした。
元気もなかったので心配していました。
虫刺されかな?と言う話になり、何となく気持ち悪いなぁ〜と思いつつも食欲はあったので薬をもらって、一度様子を見てみることに。
しかし、薬が切れる頃にはまた同じような症状を繰り返し、
・背弯姿勢
・急にキャンと鳴く
・左目の下垂
も出てきました。
顔の腫れや眼瞼下垂は”ホルネル症候群”というもので、胸の中に一部の強い炎症や腫瘤などで神経が圧迫され、その際に出てくる症状と先生が教えてくれました。
次体調が悪くなったら、CT検査をしようと決めていたので、検査をすることに。
CT検査で、胸腔内に腫瘤があることがわかりました。
大きさは人の拳ぐらい・・・。(大きすぎる(;_;))
前に飼ってた犬が悪性の腫瘍で亡くなっており、あの頃の気持ちを思い出しました。
・CT画像の読影
・腫瘤の細胞の検査
を外部に提出しました。
シニア犬、何か病気が見つかってもおかしくないと思ってはいたものの、もっと早く気がつけたらという後悔と、これからどうなるのか不安でCT検査をした日はかなり落ち込みました。
犬猫ってほんとに飼い主さんの顔色や気持ちに敏感でよく見ていると思います。
なので、一番しんどい思いをしてるぜっとに、私が落ち込んだ顔を見せるのは違うなと思い、「私自身や家族で何ができるか?」を考えるように切り替えました。
旦那が、「ぜっとがしんどい原因を発見するとはできたんやから、これからのこと考えていこう」と声をかけてくれたのにも救われました。
それからはぜっとと顔を合わせる時は暗い顔をせず、いつも通りに過ごすようにしています(^ω^)
数日後、すべての検査の結果が返ってきて”縦隔型リンパ腫”の診断が出ました。
背弯姿勢や急に鳴いていたのは、腫瘍が左脇腹の血管に広がり、痛くて出てきた症状と考えられました。
犬の縦隔型リンパ腫は珍しく、治療がどこまでうまくいくのか未知な部分はありますが、化学療法をすることに決めて抗がん剤治療を頑張っています(^^)!
治療を始めてからは4月初めと比べたら、体調は断然よくなりました\( ˆoˆ )/
抗がん剤の副作用が出て体調を崩すこともありますが、闘病生活、頑張っています!
犬のリンパ腫は完治はせず、先生にも余命1年持てばかなりいい方、と言われてます。
今まで供血犬として頑張ってくれた分、ぜっとにたくさん癒してもらった分、これからたくさん恩返ししていこうと思います。
とにかく、おいしいものをたくさん食べてもらって、体調が良いときにはお出かけしようと思います(^ω^)
動物看護師
髙田