畑仕事と組織作り
2021年06月22日
院長の水越です。
僕は今年から畑で野菜を育てています。
それは組織作りとの共通点があります。
今年の2月ごろから土作りを始め、4月と5月には苗を植えて、すくすくと育っています。
本当は化成肥料を使わず、雑草を抜かず、耕さない「自然農」をやりたいのですが、素人なので、一般的なやり方で今年はやってみることにしました。
化成肥料やビニールマルチの効果がどれほどのものなのか?そういったことを体験から知っておきたかったからです。
子供や仲間と一緒に自然の中で楽しく土いじりをしています。
タイトルの「畑仕事と組織作り」にはどんな関係があるでしょうか?
僕の理想とする組織作りは、
スタッフ一人一人の個性を受け入れ、尊重し、活かすこと
スタッフが活躍し、スタッフ同士が話し合い、お互いを高め合って、より良い組織になっていくこと
トップや幹部が指示命令をするのではなく、出来るだけフラットな関係で、一人一人が自分で考え、判断し、自発的に動くこと
などです。
僕がやりたい「自然農」と多くの共通点があります。
自然農は「土」がとても重要です。
多くの微生物や虫がいて、雑草が根を張っている それにより、人間が耕さなくても、有機物やミネラルや空気が十分にあり、柔らかい土になります。
たがら、土が安定したら、あまり人間が手を加えなくても育つのです。
雑草には根を張って、物理的に土を耕す効果や、根粒菌によって土中の窒素を増やす効果、殺菌効果、虫除け効果などなど、沢山の効果があります。
多様な雑草が生えることで、畑の環境が豊かになります。
また、5種類以上を同じ畝に植えて、雑草と同様に、それぞれの強みを活かし合い、生育を助け合います。
組織作りも土台というか、環境というか、畑における「土」と同じものが最も大切なのだと思います。
僕は経営者として、出来るだけチームへの介入を避けようと思っています。
でも、時には関わることが必要です。
畑仕事でも肥料をあげすぎると、逆効果になります。
僕はスタッフへの関わりが多くないですが、関わる時には肥料をあげすぎて、成長を邪魔していたように思います。
最近、ようやく、スタッフの成長をサポートする関わり方が分かってきました。
スタッフが自分を出しても大丈夫だと安心できる環境であることが理想なのだと思っています。
まだそこには到達出来ていませんが、スタッフが成長できる環境を整え、互いの関係性をより良くしていこうと工夫しています。
組織作りのベースも土を作ること、たまに、成長を促すように手を出すというスタンスで組織を作っていこうと思います。
院長
水越健之