犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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スタッフブログ

自然とつながる

2020年10月06日

院長の水越です。

「先生はなぜ獣医さんになったんですか?」と聞かれることがあります。

「小さい頃から虫捕りが好きで、家では熱帯魚やカメを飼っていました。

暇があれば、生物の図鑑をよく見ていました。

生物が好きで、気がつけば獣医師になっていました」そんなふうに答えていました。

でも、「気がつけば獣医になっていた」なんていうことがあるでしょうか?

僕自身も「なぜ、獣医師という職業を選んだのか?」をはっきりと分かっていなかったのですが、それがようやく分かりました。



子供の頃から、昆虫、熱帯魚、カメだけでなく、いろいろな生き物を育ててきました。

植物も大好きで、小学校の頃は花屋さんになりたいと思っていました。

でも、実は犬は怖かったんです。

小さい頃、近所の家の飼い犬がよく脱走して、何度も追いかけれたことが原因です。

襲いにくるわけではないのですが、子供の僕には怖い体験だったんです。

なので、幼なじみは僕が獣医師になったことを不思議に思っています。



では、なぜ獣医師という仕事を選んだのでしょうか?

僕は2浪しているんですが、1年目は文系だったんです。

あまり将来のことを考えず、文系に進み、あまり勉強もせず、予定通り浪人しました。

そして、理系に転向し、生物関係の学部学科に進むことは決めていましたが、進路が定まらず、生物系の色々な学部学科を受けました。

1浪目(2年目)は、私立大学の理工学部生物工学科に入学したんですが、入ってみて「なんか違う」と思い、夏休みから受験勉強をやり直して、3回目の受験をすることにしました。

実験室での研究が性に合わなかったんです。

なので、フィールドに出るか医療に携わろうと思いました。

そして、獣医学部と農学部(農業系)を受験し、難関の獣医学部に合格できたから、せっかくなので獣医学部に入学したという感じでした。

入学当初もまだ犬がちょっと怖かったので、犬が大好きという学生が多かった中、ちょっと浮いてしまっているように感じていました。

でも、獣医学は興味深く、楽しく勉強することができました。

あとは、社交性が低い性格を考慮し、組織の歯車になるのではなく、自分が組織を作り、自分のやりたいようにやろうと考え、動物病院を開業する道を選びました。



ここまでは、前から分かっていたんです。

最近、参加した講座での気づきにより、自分が選んだ道の理由がもう少しはっきりしました。

生き物が昔から好きで、自然の中にいる時が一番楽しかったという少年時代は、自宅でも生き物や植物に囲まれて育ちました。

生物や自然に関することを学ぶということが、自分の歩む道だということは直感的に分かっていました。

たぶん、僕は『自然とのつながり』を感じるということを大事にしたかったんだと思います。

生物学(獣医学)を学び、それを生業とすることで、「自然とのつながり」を感じたかったんだと思いました。

それが、この道を選んだ理由です。



同時に、動物病院経営以外に事業を広げたいという衝動が湧いてくる理由もわかりました。

もっと広い範囲で、自然とつながりたいんだと思いました。







獣医師免許をとってから、頭の中も、生活も、獣医師という仕事が中心になり、視野も狭くなっていきました。

『自然とのつながり』なんていう考えは完全に何処かへ飛んでいってしまっていました。

開業し、スタッフが増えて、本業である獣医師としての仕事以外にやるべきことも増えてしまい、いろいろなことを勉強しないといけない状況に追い込まれていきました。

そんな僕でしたが、経営やマネジメントを勉強するために外に出ることによって、今まで知らなかった世界を知るきことができました。

そんな中、自分の内面を磨くことが一番大切だと感じ、この2年くらいは、自分の内面を探求するることにエネルギーを注いできた気がしました。

そして、忘れていた自分を思い出し、自分の知らなかった自分を発見することができました。



僕の内面を比喩すると『自然の中を一人で走り回って遊んでいる少年』という表現がしっくりきます。

そこには動物たちもいて、自然の中でのびのびとしています。

人影は少ないのですが、僕が遊んでいる様子を見て、集まってくる子供がいます。

そんなイメージです。

そんなことに気づけた今年から、僕は子供に帰ろうと決意しました。



「子供」とは?

よく言えば自由ですが、悪く言えば自己中。

やりたいことに没頭している僕の背中を見て、仲間が集まってきて助けてくれる(社交性が低いので、自分から人に関わろうとはしない)。

そのやりたいこととは「自然とつながること」です。

まだ、そのビジョンは鮮明ではないのですが、ぼんやりと見えてきた気がします。



これからもガーデン動物病院をより良くしていくため、しっかりと経営やマネジメントをおこなっていきます。

それがもちろん僕の本業です。

『動物たちとのつながり』も『自然とつながること』の中の大切な1つです。



でも、僕の内側には、獣医師や動物病院経営者だけでは収まりきらない、もっと何かをやってみたいというエネルギーがふつふつと湧いてきて、抑えることができません。

ここ数年は、そういう内から湧いてくる衝動を抑えることにエネルギーを使い、自分を抑えることが当たり前になっていたように思います。

それを解放していこうと思います。



動物たちにも飼い主様にも価値を感じてもらえる『自然とつながれる場』を作りたいと考えています。

まだまだビジョンがはっきりしていませんので、具体的に何をするかは決めていませんが、数年後には何かをやりたいと考えています。

もうちょっと明確になったらブログに書こうと思います。

ご期待ください。





院長
水越健之

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