治らない病気
2020年01月04日
こんにちは、獣医師の市田です。
寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
今日は、私自身の治療中の病気のお話をさせていただこうと思います。
まだ小学校低学年だった頃、常時出てくる鼻水、頻発する鼻血に突然見舞われ病院へ行くと「アレルギー性鼻炎」と診断されました。
飲み薬、ネブライザーなどいろんな治療を試しましたが、良くなったり悪くなったりを繰り返しました。
その後、「慢性鼻炎」へと移行、症状は生涯続くと診断を受けました。
子供ながら、治らぬ一生付き合っていく病気、というのは怖いもので、読める本やネットで情報を探し回ったのを覚えています。
もう長生きできないのかなとか、いろいろ考えていました。
不安な私に対し、かかりつけだった耳鼻科の先生は「治らない病気だけど、どうやったら上手に付き合っていけるか、どうやったら楽しく毎日を過ごせるか一緒に考えていきましょうね」とやさしく話してくれました。
治らない、ではなく、どうやったら上手に付き合えるか、捉え方を変えることでなんだか気持ちが楽になりました。
わんちゃんや猫ちゃんの病気の中にも、残念ながら今の医療では治らない病気というのは存在します。
ですが、どうすれば本人にとって毎日を少しでも楽しく、しんどくないように過ごせるか、それを一緒に考えていくことはできます。
その方法は、その子、その子、ご家族によって違ってくると思います。
もしも治らぬ病と直面した時は、現実と向き合うのに時間はかかるかもしれませんが、しっかり時間と相談を重ねて一番良い選択を一緒にできたら、と思います。
追記)にゃんこは、あたたかい所が本当に好きですよね
獣医師
市田