SFTS
2019年07月12日
院長の水越です。
今日は、重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome: SFTS)についてです。
ペットだけではなく、人間の健康を脅かす恐ろしい病気です。
正しい知識と適切な対応をお伝えしたいと思います。
病原体はSFTSウイルス、マダニがウイルスを運び、動物から動物に伝染します。
潜伏期間は6~14日で、症状は発熱、消化器症状等で重症化し、死亡することがあります。
2013年1月、国内で初めて患者が確認され、主に近畿・北陸地方以西で発生が見られます。
詳しい情報はこちらをご覧ください。
厚生労働省のHP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000169522.html
国立感染症研究所のHP
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html
昨年から、主にSFTSに感染した猫から人間に感染するというケースが多数報告されています。
猫に咬まれること、猫の体液が粘膜に付着することによる感染が多いようです。
感染猫は発熱と血小板減少が起こります。
症状としては、元気や食欲がなくなります。
マダニがウイルスを運んでくるので、屋外に出る猫、多頭飼育の猫、保護猫などは要注意です。
我々、動物病院という立場から社会に貢献するため、猫から人間に感染することを防ぐことを呼びかけたいと思いました。
まずは、マダニの予防を確実に実施しましょう。
当院が推奨しています「レボリューションプラス」「ブロードライン」でも未だに予防は可能です。
毎月の投薬が難しい場合は、3ヶ月間効果が続く外用薬「ブラベクト スポット」も選んでいただけます。
レボリューションプラス
https://www.zoetis.jp/ca/cats/revolution-plus/index.aspx
ブロードライン
https://n-d-f.com/LP/broadline.php
ブラベクト スポット
https://www.bravopets.jp/owner/cat/
それと、我々人間も未だに対策をしっかりと行いましょう。
下記のポスターを参考にしてください。
マダニへの注意喚起《厚生労働省》_1
マダニへの注意喚起《厚生労働省》_2
そして、加えて、地域猫との接触は避けた方が良いと僕は感じています。
院長
水越健之