動物看護師の国家資格化
2019年06月26日
院長の水越です。
先日、愛玩動物看護師法が成立し、動物看護師の国家資格化されることが決まりました。
動物看護師になるには、大学や専門学校で教育を受け、国家試験に合格することが必要になります。
これまでは、資格が必要なかったことを知らない方も多いのではないでしょうか?
今日はこのことについて書こうと思います。
今月は動物愛護法の改正により、ペットの販売する際にマイクロチップの挿入が義務化されるという法律改正が行われました。
今回の動物看護師の国家資格化もあり、動物業界に大きな動きがある一週間でした。
愛玩動物看護師法の成立については、こちらのリンクをご覧ください。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190621-00000082-kyodonews-soci
ガーデン動物病院では約10名の看護師が活躍しています。
動物看護師の仕事は非常に幅が広く、入院動物の看護、外来診察の補助、手術の補助、調剤、受付対応や電話対応などなど。
病院全体の状況を一番わかっているのが動物看護師です。
国家資格化によって、どういうメリットがあるでしょうか?
動物看護師の免許を取得するまでの教育レベルが上がることは間違い無いでしょう。
動物病院として、仕事の役割分担が明確になります。
結果として、提供できる医療サービスの質がレベルアップすることが期待できます。
有資格者として、動物看護師自身のモチベーションが上がることも期待できます。
動物看護師という仕事の認知度が上がり、この職業を目指す人が増えることにも期待しています。
僕の目標の一つは、この動物業界の労働環境を改善することです。
今回の愛玩動物看護師法成立は、その目標の追い風になってくれそうです。
しかし、動物の命を軽視し、「動物看護師に国家資格など必要ない 国はもっと他のことにリソースを費やすべきだ」という反論があるのも事実です。
そいう反論を覆すことができるように、我々は親切丁寧に日々の仕事に取り組み、一人の人間としても立派に成長していきたいと思います。
今回の法案成立によって、医療面のレベルアップだけに着目するのではなく、心豊かな、人として魅力のある看護師が育つ職場にしていきたいと思いました。
院長
水越健之