ティール組織
2019年01月22日
院長の水越です。
今日は、ガーデン動物病院の組織改革について書こうと思います。
その背景として、僕が診療業務から抜けて、経営やマネジメントに専念することがあります。
僕がいなくても、病院はうまく回っています。
でも、院長の代わりに、誰が決めるのか?どうやって決めるのか?など、混乱があるのも事実です。
解決策として、管理職を置くという方法が一般的ですが、うちのチームには合わない気がしていました。
そんな悩みを抱えているときに、この書籍に出会いました。
その書籍とは、「ティール組織」です。
昨年、日本語に翻訳され、経営者やマネジメントに関わる人たちの間では大きな話題になった本です。
僕も、流行にのって、たまたま買いました。
しばらく積読状態だったのですが、秋にふと読んでみて、衝撃が走りました。
1回読んで、関連書籍を数冊読んで、2回目を読みました。
そして、ガーデン動物病院に合うようにアレンジし、整理してスタッフに説明しました。
ガーデン動物病院に導入する上で、一番重要だと思うところだけ紹介します。
それは「助言プロセス」と呼ばれる意思決定の方法です。
以下がルールです。
・意思決定者は最初に関わった人(疑問に感じた人)
・その内容に一番詳しい人に相談する
・その決定に関わる全員に相談する
・それを踏まえて自分が決める
以上。
例えば、院内で使っている掃除機が壊れたとします。
故障に最初に気づいた人が意思決定者。
家電のことに詳しいスタッフに相談します。
掃除機を使うスタッフ全員に相談します。
それを踏まえて、どの機種を、どういうルートで買うかを考え、購入します。
これができれば、冒頭に書いたような課題は解決します。
これが自分たちのものになるにはたくさんのハードルを超えないといけませんが、じっくりと取り組んでいこうと思います。
現代社会では、多くの組織がピラミッド型の組織、階層がある組織です。
社長がいて、部長がいて、課長がいて・・・。
または、
院長がいて、副院長がいて、各部門のマネジャーがいて・・・。
というような組織図です。
ピラミッド型組織は製造業で効率を重視した場合に優れた組織だと言われています。
インターネットやスマホがない時代では、対面で話すか、電話で話すしかコミュニケーションの手段がありません。
そういう状況では、ピラミッド型の組織が理にかなっていたのです。
トップに情報を集め、トップが決めて、下に向けて情報を発信するということです。
でも、現代では働く人たちはみんなスマホを持っています。
一人対全体、全体対全体のコミュニケーションが瞬時に行えるようになりました。
もう、ピラミッド型組織である必要がなくなったのです。
さらに、伝言ゲームで伝達された情報を元にトップが決めるより、一番そのことに詳しい現場スタッフが決めた方が早く正確な決断ができるはずです。
そういうことを何となく自分たちでやってきて、大きな成果を挙げている組織が世界中にあります。
それを整理して、まとめたのがこの書籍です。
本だけではわからないこともあるので、先日、この書籍の出版に関わった先生のセミナーにも参加してきました。
大きな学びもありました。
セミナーは毎月1回、この後も続きます。
引き続き、学びを深め、組織改革に生かしたいと思っています。
今以上にスタッフが活躍できる組織にできると思っています。
それは患者様に還元できると確信しています。
院長
水越健之
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ガーデン動物病院
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