犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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スタッフブログ

ブルーとマダニとバベシア症

2018年07月03日

獣医師の池田です。
暑くなってきましたね。
良く晴れた日には、実家のベランダで動物たちとゴロゴロ過ごした日々を思い出します。


今は岸和田で一人暮らしですが、高校生まで過ごした実家では、シベリアンハスキーと日本猫2匹と一緒に暮らしていました。
彼らとは小さいころからの付き合いで、兄弟みたいなものです。
可愛くて可愛くて、僕が獣医を志したのも彼らの影響です。


ハスキーのブルーは、散歩が大好きでした。
ブルーは力が物凄く強く、好奇心旺盛で、散歩に行くときはいつも引っ張られて大変でした。
僕の実家は豊能町という自然いっぱいの土地で、散歩は毎日細い山道コースです。
時には森の中に突っ込んでいかれたりして、リードを離すわけにもいかず何回も転びました。。
でも元気なブルーがとても好きでよく一緒に散歩に出かけていました。
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そんなブルーを襲ったのはダニが媒介する疾病「バベシア症」
深い草むらの中でよく遊ぶブルーにはダニがついていることもしばしばありましたが、無知な僕にはそれが命に関わることだとは思いませんでした。


「バベシア症」はバベシアがマダニを媒介して犬の赤血球に寄生し増殖する感染症です。
増殖したバベシアは、赤血球の壁を破壊し、血中に排出され、また別の赤血球へ寄生します。
進行すると感染した犬は重度の貧血を引き起こしてしまいます。


ブルーは病態が進行していたこと、高齢であったこともあり、治療も虚しく14歳で亡くなりました。


バベシア症は怖い病気ですが、恐れることはありません。
バベシアを媒介する、マダニをしっかりと予防できれば感染の機会は無いのです。


これからもっと暖かくなります。
私たちにとって気持ちのいい季節になっていきますが、マダニもどんどん活動性を増す季節といえます。


マダニの活動性が増す5~11月においてマダニの予防は必須です。
フィラリアの予防薬の投与と合わせてノミマダニの予防もしっかり行って、大切な家族である動物たちと、健康に暑い夏を乗り切りましょう!


ikeda
獣医師
池田




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