犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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熱中症について

2018年05月13日

院長の水越です。
まだ5月ですが、日中の暑い時間だと、熱中症にならないとは言えません。
今日は、熱中症について、知っておいてほしいことをお伝えします。


まず、熱中症になりやすい犬種や、状況は?


①なりやすい犬種
換気が下手な犬(短頭種:ブルドック、フレンチブルドック、パグなど)、太っている犬、毛が密な犬は体温が下がりにくい。



②なりやすい状況
気温が高い環境、運動、興奮、けいれん発作など。


次に、なぜ体温が上がるだけで、危険な状態に陥ってしまうか?



高い体温が続くと、体を作るタンパク質が壊れます。
そうすると、様々な臓器がうまく働くことができなくなります。
さらに悪化すると臓器が死んでしまい、全く働くことができなくなります。
例えば、脳の働きが悪化すると、最初は、眠そうにしたり、元気がなくなります。
さらに悪化すると、意識がなくなったり、けいれん発作を起こしてしまいます。



高い体温が続くと、過剰なパンティングが起こります。(運動後のようにハアハアと激しい呼吸をします)
パンティングによって、体温を冷まそうとしているのですが、吐く息には水蒸気が含まれているので、長時間続くと脱水症状に陥ります。
脱水症状が悪化すると、血液がドロドロになり、全身にうまく血液を送り届けることができなくなってしまいます。(ショックという状態です)
血液がうまく届かないということは、酸素や栄養の運搬ができないということです。
①と同様に、様々な臓器がうまく働くことができなくなります。



高い体温が続き、過剰なパンティングが起こると、喉や気管を痛め、腫れることもあります。
そうすると、呼吸による空気の出入りがうまくいかなくなります。
酸素の取り込み、二酸化炭素の吐き出しがうまくいかないということです。
この場合も、酸素不足などで、様々な臓器がうまく働くことができなくなります。


最後に、対策についてです。
一番重要なのは、熱中症にならないこと。
そのためには、
・熱中症のリスクが高い犬種、状況を理解する
・下記の期間は散歩を早朝にする
リスクが高い犬種 5月〜10月
その他の犬種 梅雨明け〜9月ごろ
・留守番をさせるときは、温度管理に気をつける
・車内や暑いところに放置しない
・万が一の時に備え、体温計を常備しておく


もしもの場合は、体を冷やしながら病院に直行です。
それが必要な体温は41度です。
ただし、40度を超えるようなら、その後こまめに(5分間隔)体温測定をしましょう。
39.5度まで下がれば安心です。
40度から上昇傾向であれば、「冷却」+「受診」が必要です。


<冷やし方>
・水で体を濡らしながら、風を送る
・脇の下、内股などは保冷剤で冷やす


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短頭種気道症候群をご存知でしょうか?
フレンチブルドック、パグ、シーズーなどの短頭種(鼻ペチャ犬)に特有の問題です。
ちょっと動いただけで、喉をガーガー鳴らす息遣いになります。
短頭種は熱中症のリスクが高いですが、短頭種気道症候群を持つ犬は特に注意が必要です。
4歳までに矯正手術を受けることで、改善します。
短頭種気道症候群については、別に機会に詳しく説明します。


以上です。


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院長
水越健之




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