犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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スタッフブログ

救急受診が必要ない場合① 深爪による出血

2018年01月04日

院長の水越です。
今日は、夜間救急で問い合わせが多いけれど、自宅で応急処置が可能な症状、
「深爪による出血」
について書きます。
たかが深爪ですが、ドクドク出血が続くと焦りますよね。
特に、大型犬の場合は、結構な勢いで血が出ます。
今回はその対処法についてです。


深爪で出血したら。
まずは、ティッシュで圧迫してください。
深爪に限らず、出血に対しては、「圧迫止血」が基本です。
小さい血管からの出血ならば、2〜3分圧迫すれば止まります。


それでも血が止まらないことがあります。
ティッシュがみるみる血で赤くなる。
圧迫を解いたら、じわ〜と血がにじむ。
そういう場合は、次の手を打ちます。
「止血パウダー」で圧迫します。
止血パウダーを持っていない人の方が多いと思います。
なければ、「小麦粉」を指で一つかみ。
それを出血している爪に当てて、圧迫します。
粉がカサブタのように固まって、血を止めてくれます。


それでも血が止まらない。
稀にそういうこともあります。
そういう場合は、受診してください。
なるべく、移動中も出血部位を圧迫しながらがベターです。


血液凝固異常という状況かもしれません。
何らかの原因で血が止まりにくい状態のことです。
血を止める血液成分の血小板やその他の凝固因子が少ない病気かもしれません。
そういう状況では、なかなか血は止まりません。
その場合は、各種検査を実施し、不足している因子を特定する必要があります。
その原因に対する適切な治療を行います。


自宅では、動物が暴れて、うまく圧迫できないこともあると思います。
そういう場合は、プロに任せてください。
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少し話は逸れますが、爪のトラブルについて、知っておいてほしいことをあと2点お伝えします。


①巻き爪
爪切りをせずに時間が経つと、爪が伸びて、それも巻くように伸びて、皮膚に刺さることがります。
刺さった部分は化膿します。
なので、巻き爪は受診が必要な症状です。
特に親指の爪に起こりやすいです。
散歩が少ない犬、あまり爪とぎをしない猫にも起こりやすいです。


②爪が折れる、取れる
どこかにひっかかったりして、爪が根元から折れたり、取れたりすることがあります。
かなり出血します。
化膿するおそれもあります。
なので、この場合も受診が必要です。


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今回のように、
・救急受診が必要そうで、必要ない症状について
・その場合に自宅でできる対処法について
などもお伝えしていこうと思います。


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院長
水越健之




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