犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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スタッフブログ

「ショック」について

2017年12月15日

院長の水越です。
僕たち獣医師は、診察室で飼い主様に、なるべく専門用語を使わないように気を配っています。
「ショック」
これも専門用語です。
日常会話では、精神的なダメージのことをショックと言いますよね。
でも、医療用語では違うのです。


医療用語でショックというのは、簡単にいうと、「血の巡りが悪い状態」 を言います。
例えば 、大量出血すると、体の中を流れる血液の量が減ります。
そうすると、血の巡りが悪くなります。
これを「循環血液量減少性ショック」といいます。
これが、タイプ1です。

タイプ2。
心臓は血液を循環させるポンプです。
心臓病になると、ポンプの機能が下がります。
そうすると、血の巡りが悪くなります。
これを「心原性ショック」といいます。

タイプ3。
太い血管を圧迫するようなできものができる。
または、臓器が腫れる。
そうなることで、物理的に血管を塞いでしまう。
(血管をホースに例えると、ホースが折れ曲がる、ホースを指で挟んで圧迫する)
そうすると、血の巡りが悪くなります。
これを「閉塞性ショック」といいます。

タイプ4。
これを理解するのはちょっと難しいです。
またホースで説明します。
水道の蛇口を同じくらいひねった場合、
細いホースだと、水が勢いよく出ます。
太いホースだと、水の勢いが弱くなります。
ホースとしての役目である血管が、全身で太くなってしまったらどうなるでしょう?
流れが滞ります。
「アナフィラキシーショック」
聞いたことありますか?
まさにこれです。
虫刺され、食べ物、薬物などのアレルギーが原因です。
全身の血管が開いてしまいます。
これを「血液分布異常性ショック」といいます。
血の巡りが悪いと、酸素を全身に届けることが十分にできません。
二酸化炭素や老廃物を体の外に出すことも、そうすると、全身の細胞が死んでいきます。
それは命に関わる重大なことです。


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我々のような救急病院は、このショックを見逃さないというが非常に重要です。
初期症状はとてもわかりにくく、
ちょっと落ち着きがない
ちょっと元気がない
いつもと何か様子が違う
その程度です。


診察室でも、
心拍数が少し早い
血圧が少し低い
その程度の変化です。


でも、お腹の中で臓器が破裂して、大量出血している。
そういうケースは少なくありません。
ショック状態が進むと、もう手遅れということもあります。


症状が派手ではなくても、救急疾患ということはある。
それを覚えておいてください。


こういった治療はとにかく輸液、点滴です。
必要であれば、血圧を上げる薬を投与します。
それに並行して、原因となっている問題を取り除くこと。

少しでも早く、それを始めることが重要です。
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「ショック」について、知っておいていただきたかったので書きました。
ちょっと難しかったでしょうか?


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院長
水越健之




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