犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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スタッフブログ

救急のサイン② 呼吸困難、呼吸が苦しそう

2017年11月20日

院長の水越です。
夜間でも受診が必要なサインシリーズの第2弾です。
今回は、最も危険なサインの一つ『呼吸困難』についてです。


呼吸困難の原因は大きく分けると、以下の3つです。
・上部気道の問題(ノド付近)の問題 ・下部気道(気管・気管支)の問題 ・肺の問題
それでは、詳しく説明していきます。


<上部気道の問題(ノド付近)の問題>
「ノドに異物が詰まる」
多いのはガムやおもちゃです。
ガムは一時的に詰まって苦しそうにしますが、自然に胃に流れることもあります。


「ノドにできものができる」
そのできものが、何らかの理由で急に腫れると気道がふさがってしまいます。


いずれも、症状は急に起こります。
呼吸が苦しいことに加えて、咳をしたり、吐こうとします。
これらは、呼吸困難の原因の中で一番緊急度が高いです。


「短頭種気道症候群」
パグ、フレンチブルドックなど、顔がぺちゃんこの犬種に起こります。
運動の後や温度が高い環境にいると、呼吸が浅く速くなります。
こういった犬種はノドが細く、軟口蓋(のどちんこ)が長いという構造的な特徴があります。
そのため、気道の空気の流れが悪くなるのです。
犬は空気を吸って吐いて体温調節するので、体温を下げるためにハアハア呼吸をします。
なので、ある程度の浅く速い呼吸は体温調節のためであり、問題はありません。
しかし、それでも体温が下がらない場合は熱中症になってしまいます。
それはそれで、緊急受診が必要となります。(これは別の機会に書こうと思います)


<下部気道(気管・気管支)の問題>
「気管支炎(気管支喘息)」
細菌やウイルスなどの感染によって起こる場合とアレルギーによって起こる場合があります。
感染であっても、アレルギーであっても、症状はほとんど同じです。
呼吸困難に加えて、多くの場合は咳をします。
咳は乾いた感じの、大きい音の咳です。


「気管虚脱」
気管は、洗濯機の排水ホースのような構造をしています。
気管虚脱はその構造が弱くなり、息を吸ったり吐いたりする時に、ホースがペタンとふさがります。
その時に空気の流れが途絶え、咳が出ます。
ガチョウが鳴くような、大きな音の咳をします。


<肺の問題>
「肺炎」
多くは細菌感染によって起こります。
一番多いのは食べ物の誤嚥(食道ではなく気管の方に流れてしまうこと)です。


「肺水腫」
肺に水が溜まっている状態のことをいいます。
多くは心臓病によって、血の巡りが悪くなり、血管の中の水分が肺にしみ出ることによって起こります。


肺炎も肺水腫も重度な呼吸困難を引き起こします。
咳を伴うこともあります。
湿った感じの、小さい音の咳です。
そして、いずれも、上部気道の閉塞と同様、緊急度の高い問題です。


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3つの分類をしました。
その中には重症度が高いものとそうでないものがあります。
しかし、症状はどれも似ていて区別がとても難しいです。
なので、『呼吸が苦しそう』と思ったら、迷わず、すぐにお電話ください。


今回は主な呼吸困難の原因をいくつかピックアップしました。
少し、難しい内容だったと思います。
しかし、愛犬愛猫の健康管理には欠かせない情報だと思います。
このシリーズは続けたいと思います。


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院長
水越健之
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