犬と猫の救急 ガーデン動物病院

電話 072-440-0689

診療時間 9:00〜11:30 / 16:30〜18:30 休診日 火曜日

サイトメニューの表示

スタッフブログ

嘔吐があれば救急受診が必要か?

2018年02月09日

院長の水越です。
今日は「嘔吐」について書きます。
嘔吐を引き起こす原因は非常に多いです。
われわれ獣医師は、「嘔吐」という症状で受診されたペットを診察するとき、とても多くの病気をリストアップします。
そして、一つ一つ除外して、消去法で診断することが多いです。
outo
写真は「スモール アニマル インターナルメディスン 第4版(インターズー)」という獣医内科学の教科書からの抜粋です。
嘔吐には、これだけ原因となる病気があります。
タイトルの「嘔吐があれば救急受診が必要か?」ですが、それは「状況次第」です。


猫は毛づくろいをして、胃に溜まった毛玉を嘔吐して吐き出します。
これは猫の習性です。
1ヶ月に1〜2回、液と毛玉を嘔吐します。
そして、元気も食欲もあれば、受診は必要ありません。


犬も猫も急いで飲み食いした直後に、吐くことがあります。
吐いたものをまた食べて、その後は元気で、もう吐かない。
こういう場合も受診は必要ありません。
他にも緊急受診をするほどではない嘔吐はあります。
先ほど、受診が必要かどうかは、状況次第と書きました。
その「状況」は、診察してみないと分からないのです。


若い犬猫で、元気もあって、食欲もあって、1回嘔吐しただけ。
「夜間救急で診てもらったほうがいいですか?」
そういう問い合わせが、時々あります。
たぶん、必要はないと思います。
でも、背景となる状況は分かりません。
異物を誤食して腸に詰まっているかもしれないし、薬物の誤食かもしれません。
様子を見ることにして電話を切ったとします。
その後も嘔吐は続き、だんだん元気もなくなってくるでしょう。


なので、「大丈夫です、受診の必要はありません」とはなかなか言えないんです。


嘔吐があれば救急受診が必要か?
答えは、
「元気に見えても、念のため、受診したほうがいい」


IMG_5502


下のような場合は、夜間でも受診が必要なのは明らかです。
・嘔吐が頻回
・元気もない
・食欲もない
・何かを誤食した(可能性がある)


嘔吐で診察を受けられるときは、下の点をチェックしておいてください。
・どのくらいの頻度か?
・いつからか?
・何を吐いたか?


正確な情報は、正確で早い診断につながります。
それによって、早く元気になれます。


IMG_5540
院長
水越健之




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ガーデン動物病院
https://garden-ah.com/
住所:〒596-0812 大阪府岸和田市大町121-3
TEL:072-440-0689
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ブログ一覧

最近の記事(10件)

過去記事アーカイブ