犬と猫の救急 ガーデン動物病院

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スタッフブログ

(症例紹介)画像健診 胆嚢 高脂血症

2017年07月13日

獣医師の左です。
今日は、春の健康診断で異常が見つかり、追加検査として腹部エコーを実施したことで、病気がはっきりしたわんちゃんの紹介をします。
普段は元気な14歳のミニチュア・シュナウザーの男の子ですが、4年ぶりに健康診断の血液検査を実施しました。その結果、大きな異常が見つかりました。
写真は今回の検査結果です。4行目から8行目までの項目は肝臓・胆嚢系に関連する数値ですが、いずれも高い値でした。これらの要因としては様々な原因による肝臓障害や胆汁の流れが悪い(胆汁うっ滞)ことなどが挙げられます。
また、12行目と13行目の項目「総コレステロール」「中性脂肪」の数値も高く、血液中の脂肪分が過剰な状態(高脂血症)が疑われます。
この様な結果を受けて、異常が認められた項目の再検査と、腹部のエコー検査(主に肝臓・胆嚢を評価するため)を計画し患者様にご提案しました。
再検査においても上記の項目の数値は同様に高く、腹部のエコー検査では胆嚢内に物質が多量に貯留しているのがわかり、胆汁がドロドロに変性している事が推測されました。
血液検査上の異常値は、胆汁の流れが悪くなったことによる肝障害が原因と判断しました。
根本的な治療としては手術により胆嚢を摘出する必要がありますが、わんちゃんが高齢なこともあり今回は手術をしない治療法を選択しました。
具体的には、胆汁の流れを良くするお薬の内服と食事療法になります。
高脂血症は胆嚢疾患に関連するとされるので、食事内容を低脂肪食へと変更します。
治療開始から1ヶ月後の血液検査では肝臓の数値は低下傾向を示しました 今後も定期的なモニターを実施していきます。
このわんちゃんの様に気付かないうちに病気を抱えている子は珍しくありません。
今回は血液検査によって異常が見つかりましたが、なかには病気が隠れていても血液検査上では明らかにならず画像検査によって初めて病気が見つかる例もあります。
そのためガーデン動物病院では健診の再検査だけではなく、元気に過ごすわんちゃんねこちゃんも対象に、様々な病気の予防・早期発見のために画像健診をお勧めしています。
詳しい内容はこちらをご覧下さい。
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★画像健診のご案内 https://img-checkup.strikingly.com
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